入賞・表彰式
第4回 最優秀賞と表彰式参加受賞者一覧
最優秀賞 表彰一覧
・藤本 千尋 名古屋市立八事東小学校1年
こころのぼうさいくんれん
・棚瀬 寛久 成蹊小学校2年
「まさか」や「もしも」を考える
・佐藤 結南 薩摩川内市立大軣小学校3年
もしものためのぼうさいキャンプ
・下村 應士朗 京都市立嵯峨野小学校4年
地震による死者をへらすためにできること
・板垣 智也 阿南市立橘小学校5年
「ひなん所開設訓練」」
・栁田 琥珀 開智望小学校6年
防災を習慣する
・長谷川 凜華 桐朋女子中学校1年
犬とわたしの防災
・大石 優來 丸森町立丸森中学校2年
油断せず早めの行動を
・竹山 紗由 名古屋市立牧の池中学校3年
防災意識を持つことの必要性
・宮城 省吾 徳島県立城南高等学校2年
「次世代を担う私と防災」
・福村 志保美 愛媛県立西条農業高等学校3年
日常に取り込む防災
毎日新聞社賞
・野入 桃子 明治学園小学校4年
思い出が燃えた日
・棚瀬 準三 三鷹市立第五小学校5年
なだれを学ぶ
・近藤 玲奈 佐賀市立 鍋島中学校2年
「28水」からの学び
日本防災士会会長賞
・鈴木 琥夕 開智望小学校6年
「確認」は無敵
・伊藤 綾乃 愛媛県立西条農業高等学校3年
地域とつながる高校生防災士
課題図書優秀賞
・髙橋 駿介 尾道市立三幸小学校3年
さいがいで家族をなくさないために
・矢野 りりか 大洲市立菅田小学校5年
津波によるひ害
審査員特別賞
・渡邉 美織 美濃加茂市立古井小学校2年
わたしだけのぼうさいリュック
・羽當 蓮 鹿屋市立輝北小学校3年
わが家のさいがいたいさく
・早川 茜 北区立滝野川小学校5年
いっしょに災害をのりこえよう
優秀学校賞
・阿南市立橘小学校
・開智望小学校
・島原市立第五小学校
・高萩市立高萩中学校
・古賀市立小野小学校
・習志野市立袖ヶ浦西小学校
・美作市立大原小学校
・尾道市立三幸小学校
・美作市立大原小学校
・大洲市立菅田小学校
・愛媛県立西条農業高等学校
優秀団体賞
・札幌清田区少年消防クラブ協議会
特別防災教育賞
・鍋島まちづくり協議会
優秀賞
谷井 華英 文京区立昭和小学校2年
藤本 美咲 島原市立第五小学校2年
棗田 みのり 和泉市立芦部小学校3年
渡邉 陽成 美濃加茂市立古井小学校4年
岡崎 寿洋 所沢市立北秋津小学校4年
冨永 宗佑 大洲市立菅田小学校5年
岡部 莉緒 阿南市立橘小学校5年
髙島 心愛 阿南市立橘小学校5年
宗 凛太郎 武蔵野市立境南小学校5年
伊藤 櫂 習志野市立袖ヶ浦西小学校6年
大北 隼矢 武蔵野市立境南小学校6年
平尾 翔夢 美作市立大原小学校6年
竹島 潤 武蔵野市立桜野小学校6年
山内 友香 武蔵野大学中学校1年
太田 綾名 佐賀市立 鍋島中学校2年
中島 玲佳 武蔵野大学中学校2年
長畑 祐亮 暁星中学校3年
中西 優太 徳島県立城南高等学校2年
近藤 桃子 愛媛県立西条農業高等学校3年
今年度は多数の応募から、学校賞も受賞となりました。
学校単位での取り組みは全国的にも珍しく、取組みは素晴らしいとの評価でした。
表彰式
第4回 全国子ども防災作文コンクール オンライン表彰式
東京都千代田区永田町の会場から、オンライン表彰式を開催致しました。本年も受賞者の子ども達とご父兄、先生やご指導者など、多くの皆様と和やかな表彰式になりました。
●日程:令和4年12月4日(日)14:00~15:30
●会場:全国町村会館 第3会議室(東京都千代田区永田町1丁目11-35)
ゲストに元消防署長の山中麗子様(全国防災士会常務理事)をお迎えしました。第2回の審査委員もお願いして、本年は賞状授与や子ども達との意見交換にもご参加いただきました。
第4回審査講評
「子どもの感性、能力はすごいな」と小学1年生の作文から審査を始めて直ぐ思った。大人は「子どもは発展途上」と思っているけど、大人の方が既成概念にとらわれ、素直に物事をとらえることが出来なくなっていることが多い。自由に感じたままを、低学年であればあるほど書き込んでいる。つまり年齢を重ねると、いろんな配慮をするようになるから個性的な文章が書けなくなる。
査委員長が子どものころ書いた作文や詩は完成度を別として、ひょっとして天才と思わせる感性豊かなものだった。それが後に新聞記者になり、客観報道主義の新聞記事を沢山書くうちに、分かり易いものの面白味のない文章しか書けなくなってしまった。
今回の審査で親御さん、学校の先生ら指導者の方々にまずお願いしたいのは子ども達の自由な発想や感性を出来るだけ伸ばして欲しいということだ。けして良くまとまった作文でなくても、自分で見たこと感じたことをのびのびと書いていたら褒めて評価してください。今回の審査ではまとまりよりもそうした点を重視しました。今回の応募作文は上手、下手を問わず感性のきらめきを感じるものが大半だったので本音を言えば、全ての作文に賞をあげたい気持ちでした。
さてスマホが燃えておろおろしたことを書いた小学1年生の作文は目に浮かぶように情景が書けており、その時の気持ちが良く表現されているものでした。おじいちゃんが防災士の小学2年生の作文は、防災リュックはそれぞれ一人ずつ持つことを学び、①必ず入れるもの②入れたいもの③入れば入れるものを一生懸命考えていろいろ詰めますが、重くなり過ぎてあれこれ迷います。そして自分だけのリュックを完成させた嬉しさを書いていて微笑ましかったです。
桜島の噴火の降灰や猛烈な台風から逃れるための家族対策会議を書いた作文には「素晴らしい家族」の様子がうかがえました。楽しみにしていた子どもキャンプが中止になってガックリした小学生は「もしもの時の防災キャンプ」を企画してランタンやトイレつくりをして楽しそう。課題図書にある「台風の子」を読んで登場人物の気持ちを想像する作文には「共感力があるなー」と感心しました。
いつも通っている市場が燃えたことを書いた作文、雪崩をいろいろ考察した作文、災害時のペットについて書いた作文は、絞り込んだテーマがはっきりしていてメッセージが明確でした。総花的で優等生的な作文より、読む人を引き付ける魅力たっぷりでした。
中高生になると、歴史的、国際的視野が書き込まれます。鎌倉時代の災害を調べた作文やグローバルな災害を紹介した作文には学ばせてもらいました。防災を難しく考えずに「笑って防災」を勧めたり、年に1度の地元の「イカ焼きパーティー」を防災イベントに絡めれば効果が上がるという指摘には感心しました。そうしないと「防災なんて自分には関係ない」と思っている人を動員できないのだそうです。
さてどうか子ども達の発想を型にはめないで、自由奔放にさせましょう。