入賞・表彰式
第2回 最優秀賞 表彰式受賞者一覧
最優秀賞 表彰一覧
・能美 にな 福岡県 明治学園小1年
・久保田 章斗 群馬県 太田市立太田小2年
・淺野 智恵 岐阜県 羽島市立竹鼻小3年
・寺島 いろは 徳島県 鳴門市立桑島小4年
・大谷 美鈴 北海道 札幌市立手稲鉄北小5年
・川田 真由 茨城県 開智学園開智望小6年
・髙瀬 未来 広島県 熊野町立熊野中1年
・近藤 亜海 栃木県 宇都宮東高校附属中2年
・木谷 羽那 広島県 熊野町立熊野中3年
・菅原 龍佑 京都府 立命館宇治高1年
・橋本 留奈 熊本県 県立芦北高2年
・秋山 拓都 愛媛県 県立西条農業高3年
毎日新聞社賞
・遠藤 萌花 山形県 米沢市立第一中3年
日本防災士会会長賞
・杉平 とうみ 千葉県 習志野市立実籾小6年
・竹山 景悠 愛知県 名古屋市立牧の池中3年
課題図書優秀賞
・三宅 美月 山口県 宇部市立上宇部中1年
・山田 静輝 北海道 札幌市立前田北中1年
・後藤 珠羽 長崎県 佐世保市立柚木中2年
審査員特別賞
・江口 弥希 佐賀県 佐賀県立武雄青陵中3年
・辰巳 慶一 奈良県 帝塚山学園帝塚山中3年
・長谷川彩華 東京都 桐朋学園桐朋女子高2年
優秀賞
伊藤 まや 愛知県 刈谷市立亀城小1年
上野 優 埼玉県 さいたま市立常盤小2年
大谷 さなえ 北海道 札幌市立手稲鉄北小2年
中居 歩美 広島県 福山市立樹徳小2年
岡部 りお 徳島県 阿南市立橘小3年
山本 京 徳島県 阿南市立橘小3年
西田 江里菜 岐阜県 美濃加茂市立古井小3年
岩本 七海 鳥取県 鳥取市立久松小4年
木場 ほのか 福岡県 大牟田市立羽山台小4年
原 修一 鳥取県 鳥取市立久松小4年
森本 輝人 鳥取県 鳥取市立久松小4年
樫井 彩結香 神奈川県 茅ヶ崎市立東海岸小5年
木村 望愛 北海道 札幌市立手稲西小5年
田中 広城 大阪府 関西創価小5年
中島 玲佳 東京都 杉並区立浜田山小6年
赤澤 祐樹 香川県 香川大学教育学部附属高松小6年
黒川 海空 長崎県 長崎市立高尾小6年
馬上 和 広島県 熊野町立熊野中1年
和佐田真理子 千葉県 市原市立ちはら台南中1年
水野 結雅 愛知県 名古屋市立守山中1年
金澤 大介 東京都 八王子市立松が谷中1年
石田 吏絵 広島県 熊野町立熊野中2年
奥川 怜菜 広島県 熊野町立熊野中2年
山寺 里奈 神奈川県 川崎市立宮崎中2年
渡邊 琴音 埼玉県 三芳町立三芳中2年
田島 玲奈 広島県 熊野町立熊野東中3年
嘉本 結衣 広島県 熊野町立熊野中3年
山吹 結人 広島県 熊野町立熊野中3年
野﨑 凪紗 長崎県 県立諫早高2年
上中 瑞姫 和歌山県 田辺高2年
宮下 力 京都府 立命館宇治高3年
木村 千祥 京都府 立命館宇治高3年
松田 峻弥 沖縄県 県立宜野座高3年
優秀学校賞
徳島県 阿南市立橘小学校
茨城県 開智学園 開智望小学校
千葉県 習志野市立実籾小学校
鳥取県 鳥取市立久松小学校
東京都 八王子市立松が谷中学校
栃木県 宇都宮東高校附属中学校
奈良県 帝塚山学園帝塚山中学校
京都府 立命館宇治高等学校
優秀団体学校賞
北海道 札幌手稲区少年消防クラブ協議会
特別防災教育賞
広島県 熊野町教育委員会
表彰式
第2回 全国子ども防災作文コンクール オンライン表彰式
本年の表彰式はコロナ感染拡大により、全国からご来場していただくことが困難になりました。そのため、オンライン表彰式を下記のとおり開催して、賞状授与や審査講評、子ども達による作文の朗読など実施いたしました。
●日程:令和2年12月5日(土)13時30~15:30
●会場:全国町村会館 第3会議室(東京都千代田区永田町1丁目11-35)
優秀学校賞の先生方や優秀団体学校賞の指導者の皆さまにもご参加いただきました。井上実行委員長はじめ委員の皆さまと子ども達の質疑応答などもあり、和やかな表彰式になりました。参加した子ども達と、災害があっても強く生き抜くことを誓って、オンライン表彰式を終えました。
第2回審査講評
良い作文ってどんなものでしょう。やはり読む人の心に響くことが一番の条件かな。
今年、第2回目を迎えた全国子ども防災作文コンクールは、読む人の心を震わせ感動させてくれる文章がとても多かったように思います。1次、2次審査に参加して下さった防災士や教育者の方々の中には涙ながらに読む方もおられました。
体験したエピソードやシーンを書き込むと生き生きとした作文になります。お父さんが道路の崩壊で帰れなくなり心配したエピソードや、近くの家が土砂に埋まったシーンを書き込めば、読む人は実感できます。その豪雨の音、匂い、さらに窓から見たどんよりした風景の色を描写すれば、五感に訴えて迫力満点です。
小学4年生の作文を読み始めた時「この子は詩人だ」と思うものがありました。文章がリズミカルなのです。描写力もすごい。試しに朗読して見ると、感情移入がさらに深まりました。「この才能を伸ばして欲しいな」と思いました。またビックリしたのは10年後を想定して災害に向き合う家族を描いた作文でした。自由に想像力を羽ばたかせています。小学生なのに小説家ばりのイマジネーション、というか、小学生だからこそ感性のおもむくままに発想できたのでしょう。どうかその優れた才能をさらに伸ばして小説にもチャレンジして下さいね。
さて今回集まった作文には、我々おとなの目を開かせてくれるものも多く「子どもっていろんなことに気付き考えているのだな」と驚きました。例えば子ども達の将来に更にのしかかる地球温暖化の問題について、「人間も自然の一部だから自然と共存していかなければならない」と指摘したり、「集中豪雨をもたらす温暖化は人間のしわざ」と反省する作文もありました。食品ロスをローリングストックによって減らそうという提言は納得です。災害時のための保存食品は賞味期限切れにならないように奥の方から取り出し、新しい食品は手前に置いていくと良いというのです。食べ物の収納の仕方や避難バックの定期点検を勧める作文も具体的でした。
1日避難所体験をした中学3年生は、その過酷な生活に驚いて、避難所の在り方をもっと快適にすべきとして外国のテントの避難所を紹介しています。私もテレビでみたことがありますが、イタリアではエアコン完備のベット付きの避難用テントが並び、ワインまで提供されていました。日本では避難警報が出ても1割弱の人々しか避難しないという調査があります。「自分は大丈夫だろう」と思ってしまう正常バイアスを指摘する作文は視点がすごいと思いました。確かに避難所が体育館に段ボールを敷いたプライバシーも守られないようなところでないなら、多くの人が躊躇なく避難するかもしれませんね。
今年はコロナ感染症の事態を反映して避難バックにマスクを入れることや、避難所の三密対策に触れた作文も多かったです。高齢者や幼児など弱者への優しい視点は心が温まりました。車いすやAEDの使い方の体験をして、声を出すことが重要であることなどへの気付き。また自分が飼っている家族同様の犬や猫やトカゲをどう避難させるかという生き物への愛情は素晴らしいですよね。
第1回目の講評でも書きましたが、審査会ではどの作文を最優秀賞にするか悩みました。選にもれた作文にもピカリと光る原石があるのです。全ての作文を表彰したい気持ちでした。 子ども達に作文を書くことで学びを深めるよう学校や消防署や地域の防災士会が取り組んでくださいました。今回はそうした学校や団体も表彰させて頂きます。大人の防災教育がきっかけで、子ども達は成長するのです。災害ボランティアに取り組んだ高校2年生は土砂災害にあった家の泥を頑張ってかき出して、おばあちゃんの笑顔に絆の価値を学びました。
南海トラフ巨大地震に言及した作文には子ども達の真剣な憂慮が感じられました。でもきっと防災を学んだ子ども達は生き抜く力を発揮してくれるに違いありません。
最後になりましたが親御さん、学校の先生、地域の防災関係者の積極的な取り組み、そして作文を書いてくれた子ども達に感謝を申し上げて審査の講評とします。ありがとうございました。