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入賞・表彰式

受賞者一覧
表彰式
審査講評

第5回 最優秀賞と表彰式参加受賞者一覧

最優秀賞 表彰一覧

横山 巴菜 東京都 北区立西浮間小学校 2年

今私にできること

若月 ゆな 鹿児島県 天城町立兼久小学校 3年

「台風が来た」

能美 にな 福岡県 明治学園小学校 4年

地図と気持ちのアップデート

本松 結 鹿児島県 鹿屋市田崎小学校 5年

台風に備えて

柴田 怜奈 長崎県 島原市立第五小学校 6年

実は偉大なる安中地区の歴史

竹島 潤 東京都 武蔵野市立第二中学校 1年

広がれ、防災公園

長谷川 凜華 東京都 桐朋女子中学校 2年

救助犬の活躍

横田 美桜 島根県 浜田市立旭中学校 3年

起震車体験から考えたこと

瀬戸 麗愛 愛媛県 愛媛県立西条農業高等学校 1年

兔之山の自然の風景が好き!~環境と農業と防災のつながり~

小西 和弥 東京都 巣鴨高等学校 2年

火山を知る

山内 翼 東京都 明星学園高等学校 3年

強く、楽しく生きる

毎日新聞社賞

髙島 心愛 徳島県 阿南市立橘小学校 6年

どんな時でもあきらめない

横手 健将 徳島県 阿南市立橘小学校 6年

命をつなぐ防災新聞

中島 玲佳 東京都 武蔵野大学中学校 3年

新聞紙の効能

日本防災士会会長賞

山本 京 徳島県 阿南市立橘小学校 6年

地域を守る防災リーダー

青木 恋乃葉 北海道 札幌日本大学中学校 1年

「てんでんこ」で守る命

大橋 紗季 栃木県 佐野日本大学高等学校 2年

防災のバトン

審査員特別賞

嘉村 さや 佐賀県 佐賀市立鍋島小学校 4年

水害を受けた人々の記憶

嘉成 潤羽 和歌山県 有田川町立藤並小学校 6年

心の備え

山内 友香 東京都 武蔵野大学中学校 2年

調べて、試して、おいしいレシピ

優秀学校賞

徳島県 阿南市立橘小学校

鹿児島県 天城町立兼久小学校

和歌山県 有田川町立藤並小学校

茨城県 茨城県立鹿島高等学校附属中学校

山口県 宇部市立楠中学校

愛媛県 愛媛県立西条農業高等学校

岩手県 大船渡市立第一中学校

鹿児島県 鹿屋市立田崎小学校

北海道 札幌日本大学中学校

長崎県 島原市立第五小学校

兵庫県 丹波市立市島中学校

島根県 浜田市立旭中学校

優秀団体賞

佐賀県 鍋島まちづくり協議会

優秀賞

田中 夢乃  国立学園小学校 2年

棚瀬 寛久  成蹊小学校 3年

尾田 真子  藤枝市立葉梨小学校 4年

樋口 華乃  佐賀市立鍋島小学校 4年

菊池 礼悟  大和町立小野小学校 5年

田中 夢芽  広島市立瀬野小学校 6年

長尾 莉玖  阿南市立橘小学校 6年

板垣 智也  阿南市立橘小学校 6年

大北 隼矢  中央大学付属中学校 1年

佐々木 美涼 学習院女子中等科 1年

品川 莉里佳 札幌日本大学中学校 1年

井上 義将  中央大学付属中学校 2年

近藤 潤奈  丹波市立市島中学校 2年

宮川 千穂  丹波市立市島中学校 2年

壽福 結香  茨城県立鹿島高等学校附属中学校 3年

金子 純梨  浜田市立旭中学校 3年

北川 千夏  岡山県立津山中学校 3年

清水 遥可  北星学園大学附属高等学校 1年

一色 夏凜  愛媛県立西条農業高等学校 2年

江木 佐哉佳 清心女子高等学校 2年

篠塚 美釉  愛媛県立西条農業高等学校 3年

表彰式

第5回 全国子ども防災作文コンクール オンライン表彰式

本年度も東京都千代田区永田町の会場から、オンライン表彰式を開催致しました。
最優秀賞と各部門賞を受賞された子ども達やご担当の先生、指導者も含め、北海道から鹿児島県まで全国各地からご参加いただきました。学校賞受賞の先生方から、防災授業のお取組みや日頃の地域活動など、お一人ずつお話いただき、委員との和やかな交流の場になりました。
●日程:令和5年12月10日(日)14:00~15:30
●会場:全国町村会館 第3会議室(東京都千代田区永田町1丁目11-35)

第5回 全国子ども防災作文コンクール 表彰式の様子1

左から中島委員、井上委員長、浦野委員


第5回 全国子ども防災作文コンクール 表彰式の様子2

表彰式にご出席の皆さん


第5回 全国子ども防災作文コンクール 表彰式の様子3

表彰状の授与と受賞者


第5回 全国子ども防災作文コンクール 表彰式の様子4

中島審査委員長より講評


第5回 全国子ども防災作文コンクール 表彰式の様子5

受賞者を代表して作文の朗読


第5回 全国子ども防災作文コンクール 表彰式の様子6

受賞者を代表して作文の朗読


第5回 全国子ども防災作文コンクール 表彰式の様子7

オンライン画像で受賞者の朗読


第5回 全国子ども防災作文コンクール 表彰式の様子8

受賞者より意見交換


第5回 全国子ども防災作文コンクール 表彰式の様子9

委員と事務局スタッフ


第5回審査講評

 この作文コンクールは、もう5回目になりました。いつも審査する時に、同じような作文が寄せられるのではないか、と危惧します。しかし、どうしてどうして毎回、違った内容の作文を読ませて頂けているのです。しかも年々、作文の質が向上し「エー、上手な作文だなー」と感心させられています。

「体験したこと」をビビッドに書いている作文は読む人を引き込みます。「起承転結が明白」な文章はメリハリが効いており分かり易いです。「訴えたいメッセージがある」と、心に響きます。山積みの作文を朝から晩まで審査して目は霞ますが、退屈はしません。今回の審査講評では、読んで嬉しくなったり、勉強になったことを紹介させていただきます。

 小学生の作文で感心したのは、まず災害で避難する時に妹が喘息なので薬を用意すること、弟に食物アレルギーがあるので食事を考慮することを書いたものでした。兄弟愛、思いやりの心が伝わってきました。家族の連絡方法を決めておくと不安が無くなるとした作文や、台風が来ること知ったら事前の準備という作文は、なるほどと思いました。

 小学6年生になると、国際ニュースや原発事故のことにも目を配っていました。トルコの地震で240万人もの人が大変な避難生活を余儀なくされていること心配している作文は、視野の広さに驚きました。東日本大震災の原発事故の後、放射能がついているとイジメにあっている避難した子どもへの差別の問題を取り上げた作文は、その社会性を頼もしく思い、中学1年生の作文ですが、福島県にボランティアに行った体験談には尊敬の念を抱きました。

 中学生の作文も、コロンビアの噴火の教訓とか、トルコの地震で救助犬が活躍した話とかが取り上げられグローバルな視野があります。トルコ航空が普通は貨物室で運ぶ犬を、救助犬に感謝してファーストやビジネスクラスの座席に乗せて運んだというエピソードには「ほー」、「へー」と心が熱くなりました。災害に対する意識を持ったのは、4歳で被災した時にお父さんが2階に避難させてくれて助かったからなど、小さい頃の経験をあげる原稿も目立ちました。

 災害時に役立つちょっとした工夫に関する作文も目立ちました。紐の結び方、ラップの様々な利用方法、寒い季節に新聞紙で温まる実験結果、防災時に持ち出すリュックは背中の方に重いものを詰めると軽く感じること、被災食に片栗粉でとろみをつけると美味しいさが増すことなどの知恵はなかなかのものです。防災レシピを考えた中学2年生のアイデアは普段の料理でも生かせるでしょう。

 トイレになる四角いマンホール、かまどになるベンチを備えた公園の「防災公園化」を訴えた作文はメッセージ性が十分ありました。床上浸水1メールの祖母の家の片づけ、盆栽が好きな隣のおじさんなど隣人の協力に助けられた話は、人々の絆の大切さを訴える作文でした。

 高校生になると「生き延びる力」に的を絞った作文が目立ちました。農業と防災について書き込んだ作文は郷土愛に満ちたもので防災士を目指す決意が素晴らしいでした。また「水田がダムの役割を果たしている」という指摘は田んぼを大事に維持することの大きな意味を教えてくれました。世界の活火山の約10%が日本にあるから今後、火山研究をしたいという決意を表明した作文やSDGsに関する原稿は頼もしい若者が育っていると、嬉しくなりました。

 最後になりましたが、親御さん、学校の先生、防災士や消防関係者が子ども達と世代を超えた交流の中で、時には見守り、時には応援し、指導されていることに感謝を表明します。そして子供たちの大きな可能性を伸ばすため、今回の作文に見られるような自分の頭で考えて、それぞれの人生を切り拓くことを尊重してくださることに期待して審査講評を締めくくらせていただきます。